赤ちゃんが熱を出した際の水分補給のポイント
可愛い我が子が初めて熱を出したときには、いてもたってもいられない気持ちになってしまうもの。でもここは慌てずに、少しでも赤ちゃんの体が楽になるように適切なケアをしていきましょう。
一番気をつけておきたいのが、脱水症状を起こさせないこと。そのためには、しっかりと水分補給を行うことが大切です。ここでは、赤ちゃんが熱を出した際の水分補給のポイントについて詳しく説明していきます。
発熱中の水分補給のポイント
赤ちゃんが熱を出したときには、脱水症状にならないためにも水分補給をしっかりと行うことが大切です。その際のポイントとしては、一度にたくさんの量を飲ませるのではなく、少量を頻繁に与えるということです。
発熱中は口の中が乾いて飲み物が上手く飲めないこともありますので、やわらかいガーゼなどに水を含ませて唇を濡らしてあげてから、水分を与えるようにしましょう。
赤ちゃんがまだ母乳を飲んでいる場合には、母乳を水分補給として与えます。その場合、飲む量は気にせずに欲しがるだけ飲ませても構いません。粉ミルクを使っている場合も同じように水分代わりに飲ませても問題ありませんが、粉ミルクの場合は与え過ぎに注意が必要です。
赤ちゃんがいくらでも飲みたがる場合には、お白湯などを飲ませるなどして水分補給を行いましょう。
発熱中におすすめの飲料の紹介
赤ちゃんが熱を出しているときには、母乳や粉ミルクの代わりに以下のものを水分補給として与えることができます。
お白湯
一度しっかり沸騰させた水道水を自然に冷ましたもの。冷蔵庫で冷ますと冷えすぎてしまい赤ちゃんのお腹に負担がかかりますので、必ず常温で冷やすようにしましょう。
麦茶
生後2ヶ月を過ぎていたら、麦茶を飲ませることも可能です。このときも、冷蔵庫で冷やしたものは厳禁。常温のものを与えるようにしましょう。麦茶はカフェインレスですが、薄くつくられた赤ちゃん用のものが最初はおすすめです。
番茶
高熱が出て汗をかいたときなどの水分補給におすすめ。煮出して作った場合にはかならず常温で冷やすようにしましょう。赤ちゃん用の便利な水だし番茶もおすすめです。
ベビー用イオン飲料
赤ちゃんの体に吸収しやすい成分で作られているため、発熱時の水分補給としては効果的です。ただし、イオン飲料を与えるときには大人用ではなく必ず乳児用を選ぶようにしましょう。イオン飲料も冷蔵庫で冷やさず常温で与えます。
発熱中にはあげないほうが良い飲み物
赤ちゃんが熱を出しているときに与えてはいけない飲み物は次の通りです。
牛乳
発熱などで赤ちゃんの体調が優れないときには、牛乳は消化の負担となってしまうため、飲ませてはいけません。特に嘔吐や下痢などの症状が伴う場合には、牛乳によって症状が悪化することもあるので注意が必要です。また、消化器官が未発達な一才未満の赤ちゃんには、健康なときであっても牛乳は与えないようにしましょう。
柑橘系ジュース
果汁100%の柑橘系ジュースはビタミンが豊富で風邪のときに良さそうなイメージですが、実は柑橘類には吐き気や下痢などの症状を悪化させる成分が含まれているため、体調が優れない時の水分補給としてはふさわしくありません。
炭酸飲料
炭酸は赤ちゃんの未熟な消化器官には刺激が強すぎるだけでなく、使われている砂糖の量も多いため、嘔吐症状を悪化させてしまうことも。言うまでもありませんが、発熱の有無に関わらず、できれば飲ませることを避けたい飲料のひとつです。
母乳オンリーで育ってきた赤ちゃんの中には、水分補給をさせようとしても哺乳瓶を受け付けない子もいます。そんなときには、無理して母乳以外の水分を与えようとはせず、母乳を頻繁に与えることで水分補給をしていきましょう。