赤ちゃんが下痢した際に意識すべき食事の与え方

赤ちゃんが下痢した際に意識すべき食事の与え方

生後半年頃を過ぎると、いよいよ離乳食が始まります。初めての離乳食は、ママにとってもドキドキの連続。思うように食べてもらえずに落ち込んでしまうこともあるでしょうが、焦らずにマイペースで進めていくことが大切です。

一方で、離乳食が始まると下痢になってしまう赤ちゃんも珍しくありません。そんなときには、どのように対処していけば良いのでしょうか。

ここでは、赤ちゃんが下痢になってしまった場合の食事の与え方について、ポイントを紹介していきます。

離乳食をはじめたばかりだと下痢になりやすいって本当?

離乳食をはじめると、これまで母乳や粉ミルクだけを与えていた頃の便とは明らかに臭いや形が異なる便が出るようになります。

これは、赤ちゃんの体が一生懸命新しい食事に合わせて消化をしようと頑張っているからです。とはいえ、赤ちゃんの消化機能や内臓はまだまだ未熟。なかには、離乳食をスタートしてすぐに下痢が始まってしまう赤ちゃんも珍しくはありません。

下痢というと、心配してしまう人もいるでしょうが、下痢をしていても機嫌が良く、食べることに興味を示しているのならそれほど心配する必要はありません。まずは消化しやすいおかゆなどを食べさせるようにして、離乳食を進めてみましょう。

ただし、下痢をしていて機嫌が悪いときや、発熱や嘔吐など他の症状を伴うとき、下痢が白っぽい色をしていて酸っぱい臭いがする場合などは、ウイルスによる感染が疑われますので、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。

赤ちゃんが下痢をしてしまっている時の食事作りのポイント

赤ちゃんが下痢をしてしまっている時には、でんぷん質の食べものを中心とした消化しやすいものを食べさせるようにしましょう。

具体的な食材としては、おかゆやうどん、豆腐や白身魚などがお腹に優しい食材です。また、りんごやニンジンなどのように調整作用のある食材を取り入れてみても良いでしょう。消化を助けるためにも、普段よりも細かくしたり、すりつぶしたりと、離乳食初期の形状へ戻すことも効果的です。

場合によっては離乳食の量を減らしたり、もしくは離乳食を一旦中断して母乳や粉ミルクだけの栄養補給に戻したりする必要もありますが、自己判断するのではなく、下痢の症状が続く場合や食欲のない場合などは、医師の診察を受けた上で指示に従うようにしましょう。

赤ちゃんが下痢をしている時に食べさせてはいけない物の紹介

赤ちゃんが下痢をしているときには、できるだけ消化の良い食材を選んで食べさせるようにすることが大切です。

反対に、下痢の時に避けた方が良い食材は、キャベツや小松菜などをはじめとする繊維質の多い野菜、肉などのようにタンパク質や脂分の多い食材、糖分の多いものなどです。体調が悪い時は特に、果物など喉ごしの良いものを与えたくなってしまいますが、柑橘類は下痢の症状を悪化させてしまうので与えないようにしましょう。

その他にも、清涼飲料水やアイスクリームなどの冷たいものも下痢のときにはNGです。

初めての離乳食は、ついつい育児書に書かれているペースにこだわってしまいがちですが、まずは赤ちゃんの体の様子にしっかりと気を配りながら、必要であれば一旦中断することも大切です。育児書は参考程度という姿勢でいることをおすすめします。

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